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2014年9月24日水曜日

✈Driving Ireland~Wild Atlantic Way: A road full of adventure Vol.9 『アイルランドが誇る世界遺産 スケリッグマイケルへの道 』~Skellig Michael : A Sacred Place , Co Kerry #Ireland ✈


















スケリッグマイケル(英語:Skellig Michael 、アイルランド語: Sceilig Mhichíl シケリグ・ヴィヒール、「ミカエルの岩」の意味)に関してはどうしてもこの話題にいかざるおえないだろう。








本年、人気SF映画『スター・ウォーズ/エピソード7(仮題)』の撮影が、この急峻な岩山からなる孤島で行われたとされ、便乗商法で「スケリッグウォーズ」なるグッズ販売を行うものもいれば、ユネスコが「撮影により島の環境がダメージを受けた可能性がある」と、報告書を出せという有様だ。

もっともスケリッグマイケルは1996年にユネスコ 世界遺産に登録されたが、それとは裏腹に渡航者による環境破壊も浮き彫りとなる。

言えることは、ここは観光地でなく聖なる地だということ。

観光客向けの施策はなく、ただ、先人が残した遺産を国が大切に動態保存している、といっていいと思う。よって万全の安全策もせず(転落防止用のガードレールや手すりなどないということ)、実際ここで 転落死した方もいる。

さて、過去20年なんやかんやアイルランドと日本を行ったりきたりしているが、過去4回実はこのスケリッグマイケルに行こうとしたことがある。が、すべて未達という結果に終わっていた。

理由はシンプルで「天候が悪く、船が出ない」のだ。
さらに、現在は12人乗りのボート10隻(この10隻が一種の漁業船舶組合のようなアライアンスを形成している)が一日の渡航可能者数と、上陸を許す人数が政府によって制限されている。

つまり12X10=120名/1日 のみ渡航が許されるわけだ。
それは7月のトップシーズンなどは、ボートの予約自体が極めて厳しいということを意味する。
さらにはボートの予約がとれても天候によってキャンセルがある、という2重のハードルなのだ。
実際、渡航達成率が50%以下の月(つまりひと月の半分は悪天候や強風で欠航になる)もザラと、到達難易度が意外に高い。

そんなわけで、私も初登頂を果たし感慨深い心境なのだ。

登頂までのプランは極めてシンプルだ。ネットであれこれ書かれているがこれがイチバンの王道だと思う。

①ボートの出航地はPortmagee ( ポートマギー)。めちゃくちゃ小さな港町。かつて青函連絡船があった時代、北海道への玄関口は青森と言う感じで「スケリッグマイケルへの玄関口はマギー司郎」と昔から暗記していた。

②考え方はまず旅程を組む。悪天候も考慮し最低2回の渡航チャンス(つまり3泊)を考えたプランを採用した。

③ポートマギーのまわりにクルマで30分圏内の港町があり、大抵おおよそのB&Bはボートオーナーと組んで「ボートの予約も受け付けるわ!宿代は私に払ってほしいけど、ボート代は直接ボートに乗るとき現金で渡してね」というスタンスだ。ボート料金は50ユーロが主流。よって、私は宿インターフェイスをBooking Comに指定しているのでブッキングコムから、ポートマギーから一本道を30分走らせたバリンスケリッグ(Ballinskelligs)の宿を3泊おさえ、ブッキンゴムから「一緒にボートの予約をお願い」とメールを出し、あとはパーソナルメールでB&Bのオーナーとやりとりをして予約した。ちなみのこのポートマギーとバリンスケリッグを結ぶ一本の道、R566はなかなかの景勝ルートなのでお薦めです。






実際渡航した感想・・・・

①船がダメで(船酔いをする)覚悟はしていたが、片道約90分の乗船で、やはり頭がくらくらした。波が荒く、まさに修行僧の思い。

②過去に死者が出ているだけあってかなりテンション高くしていったが、それは正解。とにかく足元が「ヌメ!」としていて、下山のさい、一回思いっきり転んだ(転ぶことを念頭に下山したのでベースボールスライディングで尻もちで済んだが、甘くみると確実に骨折する)

③かなりの急傾斜なので、確実に筋肉痛になる。

④いい写真が撮れるかどうかはまさに天候次第、今回の旅ではアイルランドとしてはミラクル!な雨天ゼロ、毎日ブルースカイであったが、スケリッグマイケル登頂の日に限り曇天と小雨となり「スカ!」とした写真が撮れなかった。(まだ修行が甘いと神様が言ってるのだろう)ネットで検索すれば素敵なスケリッグマイケルの写真素材を多く見ることができよう。

⑤本来いるパフィンちゃんは、すでにアフリカへ群れをなして旅立ったとジモッティー。パフィンちゃんに会いたいなら7月がいいだろう。ちなみに地元の人は「スケリッグロックス」と呼ぶ方が多い。

⑥かつてこのような孤島で修道士はどのような思いで生活されていたのか、思いを馳せずにはいられない・・・・・

⑦お客さんは世界中から!アメリカ・フランス・ドイツ・カナダ・・・・みなさまやはり関心は高いのですね!



最後にスケリッグマイケルの概要を引用の形で紹介、さらに7月に同じくスケリッグマイケル(晴天の!!)に登頂した親友のブリジッドの写真も掲載したい。










Photo Courtesy of  my wonderful friend  Bridget Daly





【スケリッグ・マイケル:ウィキペディアより引用抜粋


スケリッグ・マイケル(英: Skellig Michael 、アイルランド語: Sceilig Mhichíl シケリグ・ヴィヒール、「ミカエルの岩」の意)とはアイルランド島の西方ケリー州の沖合16キロメートルに位置する面積0.18平方キロメートルの急峻な岩山からなる孤島。西暦588年に標高218メートルの島の山頂付近にケルト人により修道院が建てられたという説があるが、確かな記録はない。1996年にはユネスコの世界遺産に登録されている。

島の位置とその急峻さにより、現在にいたるまで修道院はその原型を良くとどめている。アイルランドにおける初期キリスト教の僧侶たちは垂直に切り立った崖の下に、石を積み上げてつくった小屋で暮らしていた。
スケリッグ・マイケルの修道院は、823年のヴァイキング襲来にも耐えて西暦1000年前後には教会が拡張された。遅くとも1044年までに聖ミカエルを祀る修道院になったとみなされる。その後100年ほどして施設は放棄され島には人が住まなくなった。
西暦1500年頃になると毎年海が穏やかになる時期を見はからって巡礼が訪れるようになる。1826年には灯台が建設され、1986年には一部の建築物の修復が行われた。しかし、近年観光客の増加により遺跡が損傷していることから、島への渡航が制限されるようになっている。
島には、マンクスミズナギドリ、ウミツバメ、ウミガラス、オオハシウミガラス、ミツユビカモメ、フルマカモメ、カツオドリ、ニシツノメドリなどの海鳥が生息し、自然保護区に指定されている。



















































































































































































































































































































































































The white guano-covered Skellig Beag, “small Skellig“. Skellig Beag is the second-largest gannet colony in the world after St. Kilda in Scotland, with about 30,000 breeding pairs, around 20% of the world population. Gannets, white with a yellow head and black wing-tips, are a large raucous seabird which feed by diving on fish from a height and can dive down to thirty metres. The repeated blows to the skull are the primary cause of their demise as they go eventually blind. They wheel and spin and cry in the air around the Skelligs and range far out over the sea in these very rich fishing waters.



Skellig Beag covered in birds and bird poop!
























































Tig An Rince